刀使ノ巫女のキャラクターに関する備忘録
教会の新たな1年を良き年とするためにも、主の御降誕をきちんとお迎えできるように、日々の祈りを大切にしたいですね。*1
待降節ということで、教会に行けば祭壇の横に樅の小枝で編まれたアドベント・クランツを目にすることができるかと思います。日曜日ごとにろうそくに1つずつ火が灯され、クリスマスには4つ全てのろうそくに光が宿っているはずです。
「アドベント」の名前がついたものといえば、アドベント・カレンダーなんかもありますね。
はい。
というわけで、刀使ノ巫女 Advent Calendar 2018の9日目の記事となります。
何を書けばいいかわからなかったのですが、以前とじらじで本渡さんがやっていたような、キャラの誕生日やら名前を掘り下げてみる……みたいなことをつらつらと書いていきます。
ただ、本渡さんの手法をそのまま踏襲してもつまらないので、僕らしい方法を使いたいと思います。あわよくば創作のネタになったらいいな
まずは誕生石から。
誰がどの宝石かということはもちろん、その宝石の語源についても触れていきます。
使うのはセビリャのイシドルスが記した『語源』という本。どういった本なのかは最後に紹介します。
・衛藤可奈美 誕生日:8/13 誕生石:ペリドット/サードニクス
【ペリドット】
記述なし。
はい。さっそく『語源』には載っていません。日本語のWikiには「十字軍によって紅海に浮かぶセントジョンズ島から持ち帰られた」とありますが、嘘くさいことこの上ないですね。ただ、ケルン大聖堂にある東方の三博士の聖堂を飾っているというのは本当らしいので、ケルンへ行った際には探してみるといいかもしれません。ちなみに私は見逃しました。
そんなことより大事なのはペリドットが緑色だということ。
緑色ですよ、緑色。これはもう運命ですね。かなひよ万歳。
【サードニクス】
縞瑪瑙(onyx)の艶と赤瑪瑙(sardius)という語の合成から。
縞瑪瑙(onyx)は人間の爪に似た白い層をもつため、爪を指すギリシア語から、赤瑪瑙(sardius)はサルデーニャ人によって初めて見つけられたことから、そう呼ばれる。
誰かうまくネタに使ってください。
・十条姫和 誕生日:1/22 誕生石:ガーネット
【ガーネット】
燃えるように輝く石の中で一番地位が高いもの。闇の中でさえ石炭のように燃え盛る赤色に輝き、その光は夜の闇にも負けることはない。
赤色ですよ、赤色。これも運命としか言いようがないですね。かなひよはいいぞ。
・柳瀬舞衣 誕生日:2/14 誕生石:アメジスト
【アメジスト】
紫色の宝石の中でアメジストは特権的な地位にある。アメジストはスミレ色を伴った紫色で、その華麗さは薔薇のそれのようである。ワインを指すギリシア語から、そう呼ばれる。
沙耶香ちゃんから見た舞衣ちゃんはこんな感じなのでしょうか。まいさやもいいよね。
・糸見沙耶香 誕生日:11/17 誕生石:トパーズ
【トパーズ】
緑色の宝石の一種で全ての色に輝く。雲で覆われたアラビアの島(紅海のトパズス島)で見つかった。この島を見つける困難さにちなんで「探す」という意味のギリシア語から、そう呼ばれる。
トパーズに緑色なんてないんですけどね。沙耶香ちゃんにはブルートパーズが似合うと思います。
・益子薫 誕生日:6/16 誕生石:パール
【パール】
パールは最も素晴らしい白の宝石で、海の貝から見つかることから、そう呼ばれる。貝がある時期に吸い込んだ天空の露からできており、あるパールは一度にたったひとつしか見つからないものとも呼ばれる。
エレンちゃんにとって薫はたったひとりしかいない、かけがえのない存在っていう暗喩でしょうか。滾りますね。
・古波蔵エレン 誕生日:5/15 誕生石:エメラルド
【エメラルド】
緑色の宝石の中でもエメラルドは傑出している。古代の人々はエメラルドを真珠に次ぐ価値としている。極端な緑色をしていることから、そう呼ばれる。表面は鏡のように像を反射するため、皇帝ネロは剣闘士の試合を観るときに用いていた。
エメラルドの説明の中に真珠の話が入ってきてるので、これはもう約束されたかおエレですね。
・獅童真希 誕生日:7/24 誕生石:ルビー
【ルビー】
その眩い輝きから、そう呼ばれる。火の中では輝きを失うが、水に入れると輝きだす。
ルビー……赤……寿々花さん……まきすず……まきすず万歳。
・此花寿々花 誕生日:9/9 誕生石:サファイア
【サファイア】
紫と青が混じっていて、金色の斑点があり、メディアで見つかるものが最良である。
寿々花さんの瞳ってサファイアみたいですよね。ネタ切れです
・皐月夜見 誕生日:12/24 誕生石:ターコイズ
【ターコイズ】
記述なし。
書いてないイシドルスが悪いです。
・燕結芽 誕生日:3/3 誕生石:コーラル
【コーラル】
海中で形成され、枝分かれした形状である。緑色もあるがたいてい赤色。鋭いナイフで切り取られることから、「切り落とす」というギリシア語にちなんで、そう呼ばれる。
ネタにしづらいことこのうえない。
・折神紫 誕生日:6/13 誕生石:ムーンストーン
【ムーンストーン】
記述なし。
紫様の誕生石について書いていないなんて、イシドルスは極刑に値します。
ここまで主要11人について見てきましたが、情報量に相当の差がありますね。まあ仕方ないことですが。懐が温かい人はプリニウスの『博物誌』(全6巻)も読んでみるといいかもしれません。これもあとで紹介します。
さて次は守護聖人について。こちらのサイトをもとにしていきます。
誕生日は上で書いたので省略します。
・衛藤可奈美 守護聖人:聖ポンチアノ教皇 聖ヒッポリト司祭殉教者
・糸見沙耶香 守護聖人:聖エリザベト修道女
・益子薫 守護聖人:聖ルトガルディス修道女
・古波蔵エレン 守護聖人:聖イシドロ農夫
・此花寿々花 守護聖人:聖ペトロ・クラベル司祭
・皐月夜見 守護聖人:聖シェーベル・マクルーフ司祭
・燕結芽 守護聖人:聖クネグンダ皇后
・折神紫 守護聖人:聖アントニオ司祭教会博士
特にネタには繋がりませんでした。解散。
ここまで長々と書いてきましたが、ネタに使えそうなのは半分くらいでしょうか。誕生石の方は石言葉とかの方が良いですね。
以下、書籍の紹介。
・セビリャのイシドルス『語源』
The Etymologies of Isidore of Seville
- 作者: Stephen A. Barney,W. J. Lewis,J. A. Beach,Oliver Berghof
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2006/06/08
- メディア: ハードカバー
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中世初期の神学者であるセビリャのイシドルスが編纂した百科辞典で、ありとあらゆるもの語源が収録されています。異教徒である古代ギリシアの知識もきちんと収録されているのがポイント高いですね。残念ながら邦語訳はありませんが、英語としてはそこまで難しくないので、読んでみると面白いかもしれません。
・大プリニウス『博物誌』
言わずと知れた大プリニウスの傑作。天文や地理、動植物から宝石まで、こちらもありとあらゆる知識について収録した本です。『語源』にも大きな影響を与えています。全て邦語訳されているようなので、是非一度お手に取ってみてください。
ここまで長々とお付き合い頂きありがとうございました。そもそも最後まで読んだ人なんかいないでしょ
最後に宣伝を。
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